「怒らない」選択法、「怒る」技術 苫米地「書評」現在の世界がどういうものかを理解すること
こんにちはパパQです。先日読んだ本の中にすごいことが書かれていました。
貧困という問題は、発展途上国だけの問題であったり、世界人口70億になると、経済格差が生まれるといったことは、ニュース等でだいだい想像がつきます。
今回はテーマがバラバラですが、世界は資本主義で回っているということにつきます。
目次
- なぜ、経済格差が生まれるのか?
- 世界の1%対99%の構図
- 世界のトップ・アメリカが生んでいる貧困社会
- TPP裏の情報
- 米倉真弘氏は要注意人物
- 遺伝子組み換え商品と住友科学の関係
- 遺伝子組み換えビジネスのトップのモンサント社
- 負けそうになれば、ルール変更すればいい
- ルールがおかしいことに気がつかない日本人
- 今後の世の中がどう変わるかを知るためには?
- 私たちはルールを作り出さなくてはならない
なぜ、経済格差が生まれるのか?
格差といえば、最近売れたトマ・ピケティの21世紀の資本あります。
私はこの本を読んでいません。資本主義の国が先進国になっているのだから、裕福な人が得する社会の仕組みなんだろうというぐらいの気持ちでいたので、どこか他人事のように感じていました。
所得格差が広がっているという漠然としていて、問題がどこにあるのかはっきりしません。もっと現実を知ることができる経済本を読んだ方がいいと思います。
世界の1%対99%の構図
「怒らない」選択法、「怒る」技術
また苫米地さんの本を読んでしまいました。今回も知らなかったことを書いてくれています。
この本は「怒り」に対しての考え方を改めてくれます。
日本人は怒りを表現することがうまくない。
怒らなくてもいいときに怒り、
怒らないといけないときに、怒らない
と書かれています。
なぜそうなるかのか、興味がある人は読んでほしい。
そういう個人的な怒りの感情をどう処理すればいいか書かれています。その中で、資本主義の国についての話がでてきます。ここからがおもしろい。おもしろがってはいけないかもしれませんが、とにかく読んでほしい。
テレビや新聞やネットの情報だけ、読んでいるとこういった真実は知らされないということなのでしょう。だから、本を読めというしかない。
(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)
ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)
この本に書かれている事が現実に起こっていることに驚きます。ピケティ読むまえにこの本を読んで、世界の裕福層の1%が何をしているのか知った方がいい。
いや知らない方が人は幸せに生きることができるかもしれない。でも、一度知ってしまうと、世の中それでいいのかという疑問がどんどんでてきます。
情報は自分が知りたいことを知ることができると思ってしまいます。しかし、実際テレビやネットにある情報には、すべての情報があるわけではありません。知られると都合の悪い情報があります。それが世界の裕福層の1%が世の中を支配している社会の現実です。
世界のトップ・アメリカが生んでいる貧困社会
国民の1%が富を独占するひどい格差社会のアメリカでは、どんなものでも利潤のための道具にしようと狙っています。
ただ同然の因人
アメリカの刑務所では、安価で品質の高い家具や防具、電化製品などを供給することで大きな利益を生んでいます。
その理由は因人をだた同然で使うことができるからです。
いくらで使えるかというと、時給40セント=約40円です。
中国やバングラデシュといった過酷な工場労働よりも低いレベルです。
犯罪を起こして捕まったのだから、当たり前。そう思う人もいます。ここからの事実を知ると驚きます。
問題はこの刑務所が民営であることです。民営ということは、宿泊費、日用品すべてが有料なのです。その値段は市価の何倍もします。
囚人はその生活用品を買うために、借金をしなければいけません。
刑期が終わった囚人は借金まみれ
彼らが刑期を終えると借金まみれで、そこに罰金と訴訟費用の未払い金まであります。この状態で社会復帰しようとしても、アメリカでは職を得ることができません。
借金まみれで、再就職もできない彼らに、雪だるま式に利子だけが増える。
彼らの選択はもう一度、犯罪を犯すしかありません。
刑務所に入ると、再犯率が高まる仕組み
囚人から市民を守っているはずの刑務所の存在が、逆に、再犯率に加担している皮肉な現象がおきています。
一度犯罪を犯すと、一生這い上がれない世界がアメリカという国なのです。そこには若気の至りも、罪を犯してしまった人が、罪を憎まずに更生する精神もあるわけないのです。
3度有罪を受けると終身刑が確定する三振法(スリーストライク法)
どんな犯罪の軽度によらず、3度有罪を受けると終身刑になります。
そこが民営化された刑務所なので、囚人は奴隷です。豚や牛よりも優秀で、しかもタダ同然で扱き使える最高の奴隷です。
終身奴隷を作るシステムが法制化され、設備も整っているのです。
人件費のかからない商品が市場に出てくると・・・
中国やバングラデシュより低賃金で作られらたメインドインアメリカの商品に価格競争では勝てません。
それによって、アメリカが再び裕福になれば、まだ救いはあるのですが、人件費ゼロの製品は海外製品打ち勝つまえに、国内製品を駆逐し、経済を潰してしまいます。
実際に私設刑務所では、伝統的な家具作りや魚の養殖なども手を出しており、刑務所周辺の養殖業者は得意先をすべて盗られてしまうと怒りの声をあげているぐらいです。
このように、囚人だけでなく、一般市民にまで影響が及んでいく。こんな状況が発生しているのがアメリカ国民の悲劇なのです。
TPPの裏の情報
TPPのサイトでこんなサイトがあります。
考えてみよう!TPPのこと 日本の食と暮らし・いのちを守るネットワーク
TPPとは環太平洋連携協定のことで、国境を越えて物が自由に行き来できるようにして、サービスや食品安全性や医療、雇用、投資などに関するルールや仕組みを統一しようとすること
具体的には無関税で輸入できる。
問題点としては、農業への大きな影響、食品安全基準の緩和や医療の質の低下、生命や財産を守るための規制の変更など、私たちの食と暮らし・いのちへの影響が懸念されている。
TPPは物品だけでなく、食の安全に関わる免疫、薬の特許権などの知的財産、サービス、投資、金融などきわめて多様な分野が対象にされている。
TPPの恐ろしさは政府が関わる事業を民営化しろということ
なんでも民営化すれば、自由競争、規制緩和、関税障壁の撤廃といったいい面ばかり聞こえます。
TPPの契約の第11章に「政府調達」には、政府事業に関するあらゆる契約の取り決めが自由競争の対象になると書かれているそうです。
日本では公共事業を民営化して、地元の業者を潤すことで経済を活性化させるやり方をしていますが、TPPはもっとひどい、警察庁が行っている治安維持活動や、厚生労働省が行っている国民保険なども「政府調達」に含まれてしまうのです。
TPPに反するような法律があったら、国家主権を越えて、国内法を訂正しなければならない。
TPPの秘密協定とは?
驚くべきことはまだまだあります。
この協定には国内協議に参加する者、文書の情報を検討する必要のある者だけ。
要は、官僚と一部企業の人間だけで、ルールを決めることができるということ。
そこには国の政治家はいない。つまり、利潤を目的にやりたいほうだいできるわけです。
米倉真弘は要注意人物
この人の名前がニュースに出てきたら、ちょっと注意して読んだ方がいい。
米倉氏は経団連会長であったり、住友科学工業のドンで、今の日本のニュースの裏にこの人が絡んでいるのではないかという気もしてきます。
TPP賛成、原発問題、尖閣諸島中国漁船衝突事件、日中関係
遺伝子組み換え商品と住友科学の関係
さいほどのTPPの中に食の安全というキーワードがある。注目したいのは遺伝子組み替えと食品表示について。
遺伝子組み替え商品
大豆、じゃがいも、なたね、とうもろこし、わた、てんさい(砂糖大根)などの作物と、リパーゼ、アミラーゼ、プルナラーゼといった添加物がある。
これらの商品はさまざまものの原料として使われている。
出典:http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/h22-00.pdf
安全性のチェックについて
出典:http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/h22-00.pdf
住友科学とアメリカのモンサント社の関係
みなさんモンサイト社を知っていますでしょうか?私は今回記事を書くまでその名前すら知りませんでした。
検索してみると、映画にもなっています。
遺伝子組み換えビジネスのトップのモンサント社
なにをしている会社といいますと、
農業マフィアなる言葉が出ていますが、この会社はかなりやばいです。
2013年の3月にとんでもない本案を米国議会に承認させています。
遺伝子組み換えによって出た被害の責任は取らない
モンサント社で作られた遺伝子組み替えの商品で消費者に被害が出ても、因果関係を証明しない限り、種子の販売や生産物の販売の差し止めることはできない法律なんです。
つまり、被害がでたら、その因果関係を被害者が調査しろ、わかるまで売り続けるよという恐ろしい法案なのです。
このモンサントと住友化学はビジネスパートナーであり、TPPが進めば、遺伝子組和え表示の規制がなくなるから、ウハウハなわけです。
はっきりいって、国民の食の安全など考えていません、金儲けが優先というわけです。
モンサント社はこれをTPPにも入れる意向です。当然、住友科学もそれに賛同しています。
韓国では「これらは遺伝子操作をしていない原料をしよういます」という表示はすでに削除されているそうです。
もし、表示すると、遺伝子操作した作物が売れなくなる。これは関税障壁にあたるからというアメリカの主張を飲まざる負えなかったからです。
こういった情報はテレビやマスコミでは取り上げません。国民の健康に関することはとりあげず、なにを放送しているかといえば、TPP式の自由競争を絶賛しながら、報道の自由を守るために、新聞だけは自由競争を外すべきだということを社説や記事に書いている。
新聞業における特定の不公正な取引方法 - Wikipedia
土肥 六実 - 誰も読まない新聞がなぜ売れているのか ... | Facebook
負けそうになれば、ルール変更すればいい
資本主義の問題点は資本を持っている人がすべてをコントロールできるということです。
負けそうになればルールを変えればいい。だたそれだけです。
そう考えると、スポーツの世界も似たようなものです。オリンピックのルールは日本のルールではありません。世界のルールです。それは世界が勝てるルールを元に作られている。勝ちたければルールにのっとりプレイしなければならないが、そのルールは日本のルールではありません。
オリンピックでメダルが多い国と資本主義のトップが同じ国というのは、当然です。ルールを決めているのが資本主義の国だからです。
その富を牛耳っている1%が世界のルールを作ることも変更することもできる世界が今の資本主義の国です。
ルールがおかしいことに気がつかない日本人
苫米地さんの本に戻りますが、こんなことも書いています。
「公園の芝生にはいってはいけない」なぜなら、公園の芝生が痛むから。これでは本末転倒もいいところです。芝生は人が休み、憩いの場所です。芝が痛むことが当たり前で、管理することは、人々が憩って擦り切れた場所に芝を足していくことを言うのです。これが海外のルールです。
日本の公園の多くは、「芝に入らないでください」と書かれています。理由は管理が楽だから、痛み安い芝生を使っているから、だから、入るなということです。
日本以外に芝生を鑑賞する国はありません。自治体や国が作ったルールには管理が楽という理由で作られたものがあります。それを無批判に受け入れていることが多いのです。
このような習慣をしていると、政府や自治体のルールが、人々の生活習慣であるかのように錯覚します。
その例が路上喫煙の禁止です。健康ブームから生まれたルールのような気がしますが、当初路上で禁煙させるルールなど根付かないとされていのですが、他の地区でも次々と禁煙ルールが生まれ、それが常識になっています。
ルールができる前にも、ニコチン中毒なる言葉もあるように、タバコは健康を害するものとう知識ありましたが、自治体や政府がルールを作ると、一気に広まるのが日本なのです。
ルールというのは、なにかを禁止するということですが、なぜいけないのかを考えなくてもいい、ただそのルールに従えば、楽なわけです。
すると、自分の頭で考えることはしなくなります。ルールだから、規則だからという理由で思考停止状態に入ってしまいます。
ルールに一度疑問を持て
働くことに関しては特にルールが多いです。私たちは、すべて自分で決め、判断し、人生を生き抜いているつもりになっています。自分の給料に対する交渉すらしたことがないのにです。
今後の世の中がどう変わるのかを知るためには?
現在の世界がどういうものかを理解すること
日本はアメリカと対等だと思っているかもしれませんが、現実はそうではありません。日本が立ち向かったら、かならず負けます。
でも、日本のすごいところは、世界のトップはアメリカだと理解していることろです。戦後70年でここまで成長した国はありません。そして、あれから一度も大きな戦争をしていない国なのです。
もちろん、日本だけの力ではありません、アメリカの状況も同時によかったからこそです。
世界経済を簡単に説明すると
アメリカを消費大国として、世界の製品を使い捨てまくりました。日本をはじめ、世界中はアメリカに物を売りつけることで潤ってきた。そして、そのお金で、米国債を買ってドルを還流させる。この流れが世界経済を回しています。
アメリカは日本を大事にする理由は、アジアの国として中国とソ連に対抗するための前線基地としての使い勝手いいからです。
21世紀大きく変わるとすれば、アメリカという国がどうなるかで変わる
現在のアメリカの状況は、経済的には世界の消費を回している立場を取っていますが、実体経済が崩壊し、失業率も高まっています。
そして、ライバルのソ連と中国は友好的な関係を築こうとしています。
私たちはルールを作り出さなくてはならない
ルールに従って生きていけばよかったのですが、そのせいで暗黙の了解でルールは正しいとなってしまいました。
その矛先は全部自分に向かってきます。
エサのある時代は、安定と安心を求めることは正しい、高度経済成長期のような日本がそうです。ルールを守れば分け前もある。一度会社に入れば一生安泰というやつです。
ところが、不況になると、大きな利益は一部の欲の深い企業に全部取られてしまいます。変化を嫌う、安定だけを求める人たちには利益は回ってきません。
実際にブラック企業なるものが存在するにのも、この流れです。日本だけでなく、世界で起こっています。中国の労働者が自殺するほど追い詰められるほど過酷な状況で働かせる一方で、アップルは大きな成功を成し遂げています。アップルがブラック企業だと思う人は少ないでしょうが、それを作っている工場労働者はブラック企業で働いている人です。
日本の100円ショップもそうでしょう。あの商品が100円で売れて、利益がでる仕組みは安い人件費と大量生産をしているからです。100円で安いからうれしいとよろこんでいるのは、消費者だけです。生産者はそこまで過酷な労働をしなと生きることができない現実に苦しめられているのです。
まとめ
本を読むと、考えないといけないことが山ほどでてきます。価値観があまり変化しないときは、それでも十分に生き残ることができたけど、これからは収入の格差がどんどんひろがります。すると、学力格差も広がっていきます。
だれかが不幸になることが前提とされている経済秩序は限界がきているのです。
それに対抗するには、考えるしかありません。その上で、怒りを正しく扱うことが大事になります。
怒りという感情や考えるときに使うの「言葉」です。言葉の使い方は人生に大きな影響を与えます。
思考を続けるためのエネルギーも、勇気を振り絞るためのパワーもすべては言葉からうまれます。
良い言葉を使えば、良い力が生まれる
この基本にもどっていくのではないかと思います。
今日も見に来てくださってありがとうございます。このブログでは、私が感じた「なにか」を自分のことだけとは思わず、多くの人にとって大事なことだと思うことをブログにしています。このブログを読んであなたの生活に小さな変化を起こすことを願っています。
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