地球上に「飲み水」は0.8%しかない
こんにちは パパQです。
こんな記事がありました。
先日読んだ苫米地さんの本にも水に関連する興味深い話が書かれていました。
日本人よ、目を覚ませ! 作者: 苫米地英人
この書籍は2011年3月にマガジン・マガジンから発行、サン出版で発売された「日本人よ、目を覚ませ!」を再編集、電子書籍化したものです。
地球の水は海水が97%、淡水が3%
地球は水の惑星と呼ばれていますが、水の多くは海水で、飲める水は3%しかなく、その3%も南極と北極の氷で、私たちが使える水は、地下水を含め、川の水や湖など、地球全体の水のたった0.8%しかないそうです。
将来石油以上に価値が出るかもしれない水資源
水確保の問題が出ているのは中国です。急速な成長を遂げた国では、工場排出と生活排水の処理が追いつかず、河川や地下水が汚染されてしまうのです。特に中国の場合、自分たちの飲み水である河川を汚し、水を確保するために、他国の水を押さえる方法しかないです。
メコン川にダムを建設中の中国
水と電力を確保するためにダムを建設しているのですが、問題は上流で水を止めて、下流に住む人々の生活水を止めてしまうことになるのです。ミャンマーやラオスの国は猛反対しています。なぜなら、水位の以上の低下によって漁業に大きなダメージを受けてしまうからです。
日本の土地が外資に買収される
北海道の羊蹄山とニセコアンヌプリ山の森林は外資に買収されています。なぜ、中国が森林を買うのかというと、それは地下水の確保だと言われています。中国のレアアースは日本にとって水なのです。
海外から評価される日本の技術
水の関連では、日本の水濾過技術は世界最候補と言われています。しかし、この濾過で使う膜を作っているのは、大企業ではなく、町工場的な小さな会社なのです。町工場は後継者と経営難で苦しんでいます。そこを海外の企業が狙っているのです。
日本の素晴らしい技術を知っているのは、日本人ではなく、海外の企業の方なのかもしれません。
世界の7割を占めているフランスのスエズとヴェオリア
スエズといえば、スエズ運河を作った会社で、ヴェオリアも長い歴史を持つ事業者です。
こういった水メジャーは水道事業を利潤追求のためのビジネスとして捉えているため、お金を払えなければ水を止めると平気言ってくる可能性もあります。
もし、日本の水事業を民間に任せると、すぐに外資系企業が入ってくるでしょう。外資系企業は設備投資にかかった金を水道料金に上乗せします。
発展途上国や過疎地では採算が取れないとされると、設備投資すらされないということも起こるのです。
ミネラルウォーターの問題
日本では水道水をほとんど飲みません。多くはミネラルウォーターを購入しているはずです。その水はどこにあるかというと地下水です。日本ではその土地の所有者になれば、その地下水を自分のものにできるのです。当然水は無限にあるわけではありません。いつしか枯渇してしまうでしょう。
そこに外資の企業が入ってくるのです。有名なのは富士山麓の土地をコカコーラー社が所有して、水を汲み上げているのです。
もし、水不足になった国が他国の土地を持っているなら、その水を日本に販売するとは限らないのです。
まとめ
水の問題についてまとめてみましたが、この本には憲法についてどう考えるべきか書かれています。日本の憲法の素晴らしさをここまではっきり提示してくれる本はないと思います。
他にも、憲法と法律の違いは?義務教育というけど、だれの義務なのか?権利と義務の話はおもしろいです。多くの誤解は権利と義務が逆に理解されていると書かれています。権利があるから義務があり、義務があるから権利があるのではなく、権利があってはじめて義務があるのです。
なぜ学校で勉強しなければならないのか?
という質問に
その答えは「偉くなれるから」「お金持ちになれるから」でもありません。「正しく憲法を運用できないから」です。
憲法は国民の権利を守るためにあり、その権利を行使するために義務があるのです。義務というとしないといけないイメージがあると思います。たとえば、「納税」は義務とされていますが、国に住むために税金を払っているのではなく、そのお金を使って国をよくしてもらいために払っているのです。官僚が税金を無駄に使うことは許されてはいけないのです。