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妬まない生き方 by アルボムッレ・スマナサーラ —[書評] 他人を喜ばせることができる人は妬まない

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photo by Nern Bird

妬みという人の心の病

こんにちはパパQです。今回は書評です。

妬まない生き方 アルボムッレ・スマナサーラ

妬まない生き方

妬まない生き方

 

目次

  1. 妬みという人の心の病
  2. 生物は生存のため悪い出来事を覚えている。
  3. 嫉妬がやっかいなのは発散ができないから
  4. 嫉妬がもたらす効果効能
  5. 「喜び」は「嫉妬」の特効薬
  6. 喜びは鍛えないと、負の感情にまけてしまう。
  7. 喜び訓練する方法(ムディータの実践)
  8. 他人の喜びを喜ぶ時の注意点

生物は生存のため悪い出来事を覚えている。

みなさんは過去の出来事を思い出す時に、うれしいことと悲しいことどちらを多く覚えていますか?

生物が生き残るためには、失敗の記憶が大事になります。なぜなら、その失敗の記憶があるから、次は失敗しないようにするからです。

つまり、危険を回避するためにです。もし、生物が危険を察知する力がなければ、すぐに亡くなってしまうでしょう。

人間にもこのような原始的な脳の働きが記憶の仕方に残っています。それが「ネガティブバイアス(負の偏見)」というものです。

物事に裏と表、いい面と悪い面が必ずあります。でも、生物は生き延びるために、ありとあらゆる危険を察知する能力が発達してきました。

そのおかげで、人間は脳が発達し、生き残ることができたのですが、現在は原始時代のように、マンモスに襲われたりという危険はありません。

現代では「嫉妬」という形でネガティブバイアスが現れます。自分より優れた能力を見た時に自分の能力はないと思い込む感情です。

そこでは理性は働いていません。本来であれば、ひとそれぞれ違った能力があります。双子でさえ、同じ人生を歩むことはできません。ごくごく当たり前なことなのですが、感情に支配されるとそんな単純なことでも簡単に忘れてしまいます。

嫉妬がやっかいなのは発散ができないから

社会に出ると自分より能力が高い人がたくさんいます。仕事ができる人、美しい人、誰からも好かれる人気者といったようなことです。

こういった人びとは、自分に対して何も悪いことはしてきません。ですので、その嫉妬から生まれた怒りの感情を表すことはできません。

ずっと嫌な気持ちだけだ記憶に残っていきます。

次第に、人の不幸は蜜の味という風に、人の不幸を願うようになっていきます。人は怒ってしまえば、その怒りは消えていきます。喧嘩をすれば気持ちがすっきりするという経験がある人もいるでしょう。

では、嫉妬はどうでしょうか?

嫉妬は周囲に吐き出すことができません。

もし、人間関係を壊したいのであれば、嫉妬をすることです。

嫉妬がもたらす効果効能

  1. 精神的な健康、身体の健康が壊れます。
  2. 実年齢より老けて見えます。
  3. 周りの人の嫌われます。
  4. 自分の能力がどんどん低下します。
  5. 人の前に出て活動することが億劫になります。

「喜び」は「嫉妬」の特効薬

人生には喜びを感じることがたくさんあります。

仕事がある

収入がある

家がある

車がある

プロポーズされた

結婚できた

子供が生まれた

などなど、あげていたらきりがないでしょう。

でも、これらはたまたま物事がうまくいっているから、その結果として喜びがうまれただけの話です。

これらは簡単に消滅します。自分の力ではどうしようもないことも起きます。物事がうまくいきすぎていると、人は傲慢になります。

それらは安定せず、変わってしまいます。

成長していない心は、喜びを与えていたものがなくなると、瞬時に落ち込み、悲しみ、ひどいときは立ち直れません。

喜びは鍛えないと、負の感情にまけてしまう。

人間の脳は生き延びるために、失敗を記憶します。失敗とは嫌な記憶です。それはときに、過去に楽しい記憶もあったはずなのに、嫌な記憶を捏造してしまうほど強烈です。

喜び訓練する方法(ムディータの実践)

1.自分という生命に喜ぶ

ここでいう生命とは、自分の体、感情、感覚というあらゆるすべてです。そのとき注意するのは、「自分は特別な存在ではなく、一つの生命にすぎない」ということ。特別な存在と思っているのは自我の錯覚なのです。特別な存在と我を張るとと「何かをしなければならない」というストレスにがかかるのでやめてください。

2.うれしい気持ちを何度も思い出す

好きな人からプレゼントをもらった。試験に合格した。など、うれしい気持ちを思い出してください。その時になにをもらったとか、ものに意識を向けずに、その嬉しかった気持ち、楽しかった気持ちを思い浮かべてください。

3.たくさん喜ぶと脳が喜ぶ

先ほど脳にはネガティブバイアスなるものがあると書きましたが、喜ぶ脳を鍛えると、喜びを感じるモジュール(仕組み・神経科路)が強くなっていきます。

このモジュールが強い人は、明るい人間であり、難しいと思ってもやる勇気も湧いてきます。

たとえば、仕事をしていたら、ついでる言葉に「疲れた」というのもあります。

そこで「疲れた」ではなく、「よくがんばった」と自分を褒めてやればいいです。

朝目覚めた時「寝不足だ」と感じるか「ああ、よく寝た」感じるか、

こういった日常の出来事の受け止め方で、喜び感情を訓練することができます。

4.人の幸せを喜べば嫉妬は生まれない

他者の気持ちを感じることです。

周りの人々の成功を自分のことのように喜びとして感じると、自分の喜びがさらに増えます。

それができると自分にいいことがなくても、友人にいいことがあれば、それもまた喜びになります。

他人の喜びを喜ぶ時の注意点

1.暗い気持ちに同調しないこと。

他人に共感してもいいですが、人の苦しみ、悩み、怒り、嫉妬なども共感してしまう人もいます。

極端な例では、友人が自殺をしようとしています。

自分もいっしょに落ち込むと、友人を助けてあげることはできなくなります。

たとえば

友達が試験に受かったら、その人が感じる喜びを自分の心の中でも感じようとしてください。

そのときに、注意するポイントは

相手を暗い気持ちにしないでください。

相手が落ち込んでいるときは、共感してはいけません。自分もその感情にのみこまれてしまいます。そうではなく、相手の心を動かすことです。

どんなことでも、喜びの目で物事を見てください。

つまり、いい面ばかり見るということです。

人としゃべるときに「何かいいことありました?」

相手が「ありましたよ」といって、教えてくれたら、素直に喜ぶべきです。

もし、相手が「とくにないよ」と言ってきたら、相手の外見を褒めてあげましょう。

「今日の服は似合っていますね」とか「今日は明るい顔をしていますね」

など相手を喜ばすことです。

人を喜ばせることができたら、自分も喜びを感じることができます。

喜びだけを感じるのは偏見でないのか?

人生は楽しいことだけではないのに、苦しいことをしっかり見ることも大事ではないのか?

という疑問もあります。

もちろん、しっかり苦しい現実をみることは大事ですが、負の感情に支配される人はにとってはハードル高いのです。

あえて、喜びを感じる能力をレベルアップする必要があるのです。

一見喜びだけを見ると狭い味方だと思う人もいますが、そうではありません。

そもそも生物は喜びを目指して動いています。苦しみを目指して生きている生命はいません。

自分で喜びを感じる能力をレベルアップして、それを他人に教えてあげると、その喜びは倍増します。

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