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無縁社会、孤独死から見える社会の矛盾と視点の問題

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photo by James Jordan

先日祖母の法要があった。一周忌だそうです。葬式に関してはいろいろルールがあるので、亡くなってからもややこしいことが多いですね。最近はもっと簡略化したり、葬式をしない人もいるようです。

matome.naver.jp

葬式をするかしないかは、生きている人がその人が亡くなったという現実のこころの整理であって、亡くなった人の意志はそれほど重要ではない気もしていますが、遺族と相談しながら、一番いい方法を選択するしかありません。

 

人口推移から日本の未来

少し話題から外れますが、日本の人口はこれからどうなるかは、統計を見れば分かってくることもあります。

www.huffingtonpost.jp

president.jp

分かっているのは、現在の65歳の人の暮らしは変わっていくものであること。平均年齢といっても、自分が何歳まで生きるは誰も分からないので、毎日やることをやって生きるしかない。長く生きればいいという問題ではないのは確かです。

 

無縁社会 (文春文庫)

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孤独死無縁社会

最近は孤独死無縁社会など、孤立に関する社会問題がニュースになることが多い。

インターネットや携帯によって、コミュニケーションの方法が代わり、深く付き合うより、浅く広く付き合う関係が広まっています。

インターネットだけで、コミュニケーションするだけで、現実では誰とも付き合わない人も増えています。

人間関係の問題から発生した「孤独」がいろんな形で問題にされています。

 

社会が作った「孤独」システム

「孤独」は突然変異で現れたわけではなく、人々がもとめた結果生まれています。

元来、人は集団で行動する生き物です。一人では生きていくことができなかった生き物です。

ところが、日本ではある時期から核家族化が進み、年老いた親とは別々に暮らす風潮が広がり、それが当たり前になりました。

「一人暮らしがすばらしい」「自立するには一人で暮らすべきだ」などいろいろ理由をつけて、若者を一人で暮らすことを勧めます。

確かに、一人で暮らすことは、自分で生活するので、自立するにいいかもしれません。しかし、そのおかげで、見落としてしまう事柄もあります。

一人暮らしは経済面と自然環境にとって、非合理的である

どう考えても、一人で暮らすより、家族で暮らす方が、経済的です。たとえば、冷蔵庫や暖房を一人で使うより、4人で使ったほうが、合理的です。

一人で暮らすには、無駄なお金とエネルギーがかかっていることを忘れてはいけません。

企業で「地球環境を大切にしよう」とか「節電しよう」とか言っている本人は一人暮らしをして、無駄にエネルギーを使っている。じつに矛盾していはいないでしょうか?

利益追求の結果

結局別々に暮らしたほうがいいのは、それだけ需要と消費が高まるからです。企業にとって都合がいい。

企業が都合のいい社会にしておきながら「孤独が問題だ」「周りの人が気付いてあげるべきだ」とか言うのはおかしな話です。

価値観が多様化している時代の暮らし方

「孤独」をコミュニケーションの視点で考えてみます。一人で住んでいる人は孤独かもしれません。

ただ、家族と一緒に住んでいるにもかかわらず、部屋に閉じこもり、家族と会話さえしない人もいます。

また、仕事でも同僚とまったくコミュニケーションをとらない人もいます。この人たちも孤独といえます。

一人が楽という考え

なぜ、そうするのかといえば、「そのほうが気楽」「そのほうが都合がいい」「お互いに快適だから」「必要ではないから」

といった理由でしょう。

また、価値観が多様化している時代、他人の価値観を尊重しなければならないという意見もあります。

価値観が多様化したから、みんなバラバラで暮らししていく方法もあります。広く浅く関係を結ぶという点で見れば、今はこちらが主流だと思います。

人間が二人いると考えが違うのは当たり前

しかし、価値観が多様化しているとは、人間が二人いれば、当然窮屈な思いをするのは当たり前です。

その中で、いかに他人と折り合いをつけて、上手にコミュニケーションを取り、できるだけ快適に暮らしていくか。

それを模索して、学んでいくことが、本当に多様化する価値観に対応していく方法ではないでしょうか?

経済的、環境的、生物的、人として成長する、ことを考えると価値観の多様化する時代において、「そのほうが都合がいいから」「快適だから」という理由では、「優れた適応」とは言えません。

中庸・バランスが大事になる。

では、「集団で過ごすべきだ」が正しいと言いたいわけではありません。

バランスが大事です。

人や社会はいつも行き過ぎていることに気づくのがおそいのです。

たとえば、人は無理をして病気になったときに、バランスを失っていることに気がつきます。社会ではなにか問題や事件があったときに、バランスを失っていることに気がつきます。

事件や問題は表面上に表れているにすぎない。

つまり、問題や事件というのは、表面的なことです。社会で問題や事件になっていることだけに注目して、それをなくそうと努力しても無理でしょう。

個人で問題や事件はその個人を更生したり、排除できたとしても、それは表面上の問題を解決しただけ、根っこの部分は解決されていません。

何十年も前から残っている問題や最近出てきた問題は根っこが深い。

なぜ、それが今存在し、どこからその問題が発生しているのか?といった根っこを探る洞察が必要です。もっと冷静に観察して、理解する必要があります。

氷山を狙え (新潮文庫)

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根っこを探れ

「孤独」が問題であるなら、孤独を目指すようにしている社会や経済のあり方が根っこに必ずあります。

企業の利潤追求の結果、問題が発生し、その問題だけ取り除こうとしても、そう簡単にいきません。

問題は表明上に出てからでないと気がつきませんが、その表面だけ見ていては解決できません。もっと総括的に物事を判断しなければならないと思います。

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